非日常茶飯事。

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毎日に飽きた。

何か刺激が欲しかったんだ。


これは欲望に刈られた独りの少年の話ー・・・



    「Brain game」



学校に行って勉強して頭が良くなれば
誉められる。

逆の場合、怒られるっていう。

自分は順位を下から数えて早い方。つまりは悪いって事。
悪い点を取っても最近はどうも思わなくなった。
別にいい点を取ったからって将来良い事があるとは限らない。
そうやって悪い点を取るたびに自分に言い聞かせる。


「つまんねぇな・・・」


毎日に飽きた。
学校に行って勉強して、友達と騒いで
毎日毎日が同じ日々。


そんな日々。

つまんないことは平和なことだったのかもしれない。
何もなければそれでよかったのかもしれない。
欲望は
だれにだってある。





転校生がきた。
別に興味はない。しかも男。
友達になりたいともなんとも思わなかった。

隣の席になった。

「ベタだな・・・」

そう思いながらも、とりあえず「よろしく」とだけ言っておいた。

向こうはにっこり笑って「よろしく」と返してきた。


それからおれは窓際席ならではのうたた寝をしつつ、
授業が終わった。


べつに自分にとっては放課も授業も関係ない。
同じようなもの。

だから延長で寝ようとした。
そんなとき、

「暇そうだね。」

と、例の転校生が声をかけてきた。

「・・・ぁ?あぁ・・・」

寝ていたせいか、まだ意識がはっきりしないでいる。

「なんかずっと寝てたから、暇そうだなって思って。」
「あぁ。暇だよ。なぁんもすることがねぇ。」


「僕は、毎日が楽しいよ。」
「・・・そうか。よかったな。おれと正反対なんだな。」

話していて思った。
こいつはおれと間逆の存在だと。
性格も何もかもが合わない。かみあわない。
苦手かも、そう思った。

転校生が言う。
「最近何か楽しいこととかないの?」
「あぁ、ねぇよ。」

「どうして?」
「どうしてって・・・」

困った。
つまらないことに理由がなかった。

「同じ毎日に飽きてんだよ。」
「へぇ。」


少し間があった。



そんなとき、
どさっ という音と共に、机の上に100万の束が置かれた。


「・・・は?」

おれは目を疑った。
本物かどうかの。

「本物だよ。」

「なんで・・・」



「つまらないんでしょう?毎日が。」
「だからってっ。これはねぇだろ・・・」


「君の持ち金であり、君の得点だよ。」
「とく・・・てん?」

意味が分からない。
ましてや、まだ束におどろいている。

「最初の持ち点はこの100万ってことで100点。君がギリギリの事をすれば得点がもらえるんだよ。毎日がつまらないなら、刺激があればいい。・・・どう?最初は意味が分からないかもしれないけど、やってるうちに楽しくなるんだよwあ、あとね、一日ごとに10万ずつ点が減っていっちゃうから、毎日頑張ってギリギリなことをして得点を貯蔵していかなきゃいけないんだけども・・・・」


「おい。」

「え?あ、はい。」

「金は・・・もらえたりするのか?」

何を考えているのかは自分でもよくわかっていなかった。
ただ、そこには欲望のみがあった。

「一ヶ月。一ヶ月たったら持ち金がもらえるよ。」
「つまりは何もしなかったら10日でなくなるわけだな。」

「そゆことw」

「はん。やろうじゃんね。」






「じゃぁ頑張ってね!」
「あぁ・・・」







家へと帰ることにした。
右手には生の札束。
ドキドキはするが、楽しさもあった。





そんなことを考えていたら、前から来た自転車にぶつかりそうになった。
「ぉわっ!?」

運動神経が良かったのか、上手く避けた。


その時、右手にある札束が少し、膨らんだ気がした。
本当だった。2万ほどだが、増えていた。

「・・・ははっ。こりゃぃぃや。」



そんな異空間でおれは生き始めた。
後から後悔したって後悔しきれないほどに。













「・・・なにもねぇ・・・」


15日ほどたった。
そんなに毎日毎日ギリギリなことがあるはずもなく、つまらなくなっていた。
お金は毎日減っていく。
今はもう50万をきった。

「やべぇ。やべぇな・・・」

金に欲望がいく。

ギリギリのことをすればいい。
そればかりが頭の中をかけめぐる。

それからというもの、自分でギリギリを作るようになった。

わざと赤信号のときに飛び出して車にひかれそうになったりして
得点を稼いだ。

生死にかかわるギリギリほど、点数が高い。

「40万か。たいしたことねぇな・・・」





狂ってきたことに気付かぬまま、毎日を生きていく。



それでも容赦なく、日に日に金は減っていく。


「ちくしょぅ・・・!!」


25日ほどたった。
気付けば残り金は15万ほど。

このままいけば2日でなくなる。




大金が欲しかった。
それしか考えてなかったのかもしれなかった。

おれは思った。
「生きていればいいんだよな・・・」













○月○日

『とある高校生がマンション屋上から飛び降りて死亡。手には札束。無理心中か。』


新聞の一面にかかれた記事。



しかしそれは、だれにも何も干渉されないものだった。



告別式さえもなく、死体は片付けられただけだった。


その死体に語りかける者が独りいた。

「僕は君の欲望だったわけさ。わかる?僕はね、僕が2人も要らないって思ったんだ。だからちょっとしたゲームで遊んだわけ。君の代わりはこの僕だよw・・・親だって何も言わないよ。僕なんだから。君はゲームオーバー。欲望に刈られすぎたの。わかる?わかんないか。」


「君はね、金におぼれすぎて、世間から見放されたんだよ。」


また、わかる?と問いかけつつ、うすら笑いをうかべ、


僕の名前は君と同じだよ。同一だからね。



とだけ言い、去っていった。








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